こんにちは。ぺち母です。
このブログでは、アトピー性皮膚炎の子どもをもつパパママ、保護者の方に向けて、毎日を笑顔で過ごせるような日々の工夫や、おすすめアイテムについてを解説しています。
ここでは、アトピー肌で敏感肌の息子のぺち太郎が、実際におはだがスベスベに改善したお風呂のお湯の温度と、お湯に浸かる時間についてをお伝えします。
入浴のメリットとリスク
入浴には肌を清潔にするメリットもありますが、実はリスクもあります。
間違った入浴方法は、アトピー悪化の原因の一つになりかねません。
アトピーでなければ、お湯にゆったりつかって、代謝をあげたり体を温めたりしたいところですし、親子のお風呂時間は日本では大切なふれあいの時間ですよね。
ですが、わたしたちの優先順位1位は、子どものすこやかなお肌の回復を目指すことです。
メリットをなるべく上手に受け取り、リスクを減らす入浴方法を心がけることでアトピー肌をすこやかな肌に導きたい!
子どもの笑顔が見たい!
ステロイドと戦う日々から早く抜け出したい!
ふれあいとか代謝がどうとかはそれから!
そんなわけで、
今回は、アトピー肌の子どもが、湯船に浸かる時のベストな入浴温度と時間についてお伝えします。
入浴温度と時間を守る
ぺち太郎が通っているアレルギー小児皮膚科の先生に言われたのは
・お湯の温度は38℃
・お湯に入る時間3分以内
そんなにぬるいの!?そんなに短いの!!?
初めはそう思いましたが、ぺち母はこれを死守しました。
とにかく、先生の言うことを厳守しよう。
それでも良くならないようなら、それ以外の原因があるだろうと考えました。
その結果、みるみるぺち太郎の肌は改善していきました。
湯船38℃、湯船に浸かるのは3分以内の理由
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎のガイドラインから、入浴に関する記載をご紹介します。
入浴・シャワー浴時の湯の温度に関しては、皮膚バリア機能回復の至適温度とされる 38~40℃がよい・42℃以上の湯温は皮脂や天然保湿因子の溶出が生じること,瘙痒が惹起されるため推奨できない
日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/ADGL2021.pdf
小さな子どもの皮膚は薄くデリケート
まず、この「38~40℃」をふまえます。
ちいさな子どもの肌は大人に比べてとても薄くデリケートです。
バリア機能をもつ、皮膚の一番外側の「角層」ですが、
大人の厚みは0.01〜0.03mm程度。
それに対して子どもの角質はその半分から1/3程度の厚みしかないということです。
皮膚の大切な役割の一つに、外部環境から体を保護する「バリア機能」があります。そして、このバリア機能を働かせるにあたって重要な組織が、皮膚のいちばん外側に位置し、外部と触れ合っている「角層」です。角層の厚みは大人でも0.01〜0.03mm程度と薄く、子どもですと、さらにその半分~3分の1くらいの厚みしかありません。
https://edocli.com/pediatric.html
また、角層の表面は皮膚を乾燥や刺激から守る皮脂で覆われていますが、子どもの場合は成長の時期によって、皮脂の分泌量がそれぞれ変化します。
そのため、子どもの皮膚は
お風呂のお湯で皮脂が流れ出やすく、また温度による刺激も大人以上に大きく受けやすいんですね。
ぺち太郎の主治医の「38℃」の指示は、
上述で引用したガイドラインにある入浴温度「38~40℃」のなかでも
肌の角質の厚みが大人の1/3以下である子どもなら
・体温により近い温度
・最低限の入浴時間
の方が肌へのダメージが少ないはず
ということだろうと思われます。
冬場はなかなか寒いですが、お風呂のまわりの空気を温かくしておくなど風邪をひかないように工夫して
「湯船38℃」「入浴3分」を徹底しました。
確かに冬場には物足りませんが、
おかげさまでぺち太郎の肌はしっかりつるすべになりました!
注意したいポイント
冬場や夏場の給湯器の温度表示は、外気温によって上下があり、表示通りの湯温ではないことがあります。
かならずお湯に浮かべられる
温度計を使用し実際の温度を測りましょう。
おすすめ温度計
おすすめな温度計は、
・メモリが見やすいもの
・子どもが自分で目視しやすいもの
・形がかわいいもの
こどもに温度計を読んでもらって、コミュニケーションをしながら、本人に温度管理の意識づけもできますよね。
デジタル温度計、予測温度の可能性があるため、ぺち家では実測式で実際の温度がわかるタニタ(Tanita)のラッコちゃん温度計を使用しています。こちら
温度計のらっこちゃんに「かわいいちゃん」と名前をつけてるよ。
入浴時間は早めの夕方
ぺち家のルーティンは保育園から帰宅後すぐ入浴です。
なぜかというと、遅い時間にお風呂に入ると体温があがってしまい、寝付く時にかゆくなる原因となってしまうから。
そのほかにも、早めに入浴することで、寝るまでの時間に体温がゆるやかに下がり、寝つきが良くなります。
布団に入ってから痒さで眠れなかったり、
眠りが浅いことがよくあると思いますが、
よく眠ることでの肌の回復を狙う、眠りの質を上げるためにも、早めの入浴はおすすめです。
その他にも、「帰宅後即お風呂」には様々なメリットがあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
実はぺち母はお風呂が大大大好きなので(ぺち太郎も大好きなのですが🥲)ぺち太郎と38℃徹底の2,3分のお風呂が辛く…
遅くや早朝などに、たまに1人でゆっくりお風呂に入ってリラックスする時間を作っていました。
ぺち太郎にも、「先生の言っていること頑張って守ろう。」ときちんとお話をして、
本人にも自主的に取り組んでももらいました。
ちなみに、すこやか肌になったぺち太郎は、いまでは3分を超えて入浴しています。
温度も40℃くらいで入っていますが、アトピーの湿疹も痒みも悪化せず、スベスベおはだキープ中です。
ポイントは入浴後の保湿。
健やか肌に近づくための一つ一つのルールを守って、毎日続けていくには、怒ったり叱ったりなどのイライラをできる限り少なくしたり、やり方を決めてしまうなどの負担を減らしていくことがコツです。